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理恵の日記

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2016/01/06(Wed)

彼は筆を止めた

見上げた塀の上には猫が一匹
つまらなそうに歩いてる

彼はうつつに夢を見て
描き続ける意味を考えた

全てが彼次第の世界で
勇者は勇敢に戦った
手にした秘宝は勇者の願いを叶えて
砕け散った

破片は砂に埋もれたまま
数百年が経って
もう、その存在すら誰も知らない

物語の終わりに
勇者の笑顔すらなくて
誰も見向きもしないまま
日常は流れてくけど




理恵

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